あさがおヘルパーセンター / あさがお訪問看護ステーション
重度訪問介護サービスご利用をご検討の皆様へ
この度は弊社サービス利用をご検討頂きましてありがとうございます。お客様に取りまして素敵な在宅生活となりますようサポートさせて頂ければと存じます。
弊社では重度訪問介護という、重度の肢体不自由者や知的障害者、精神障害者に対して常時見守りや吸引、胃瘻注入、その他日常生活上のさまざまな支援を行うサービスも提供させて頂いています。
代表的な疾患にALS(筋萎縮性側索硬化症)や多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症などがございます。
症状は皆さまそれぞれですが、人工呼吸器をつけていらっしゃるお客様も多数ご利用くださり、ご本人様、ご家族様ともに安心して過ごして頂けるよう努めています。
ただ、重度訪問介護は介入時間の多さから、介入スタッフも多く必要となり、ご本人様・ご利用者様のご理解が必要となります。
弊社既存のお客様ご本人やご家族様の体験談を下記にまとめさせて頂きました。良いことも悪いこともございます。弊社サービスをご利用頂くかどうかを決定される際の参考にして頂ければ幸いです。
ご本人様より
・入院生活は自分の思ったことがなかなか伝わらず我慢することも多く自宅でゆっくり過ごしたいという思いが強くありました。自宅に戻ってからは排泄等も自分のタイミングでお願いできるので不快感も軽減され、家族と一緒に過ごせる安心感も得られています。
・住み慣れた家で過ごしたいという気持ちが強く、24時間の重度訪問介護をお願いしています。ヘルパーさんに24時間来てもらう訳ですから仕方ないことですが、最初の1カ月間は毎回2~3人のヘルパーさんが入れ替わり立ち代わり来られて名前も覚えられないし大変でした。特にあさがおさんは固定制ではなく複数制とのことで戸惑いもありました。しかし、そのお陰で今では関わってくれるヘルパーさんも15名となり本当に心強く思っています。皆さんがいつも笑顔で対応下さり、訪看さんともこまめに連携して下さるので安心してお願いしております。
・複数制は最初面倒でもありましたが、コロナ禍になり複数制で良かったと強く思いました。固定制だったら「あの人が来られなくなったらどうしよう」と不安になるところですが、職員さん一人一人が感染対策をしっかりとして下さり、複数制を活かし私自身望んでいる在宅生活を継続できている事を嬉しく思っております。また、多くの吸引の資格を持たれている職員さんが、しっかりとした研修を受けて訪問下さるので、とても安心ですし、本当に感謝しております。
・呼吸器を付けて19年になります。呼吸器に関しては自分がすべて管理し、必要な事は主治医に聞きながらやってきました。私は自分らしい人生が送りたいし、在宅が長年の希望でした。今みんなに手伝って貰って、障害があっても自分が望む家での生活が送れています。外出も支援して貰えます。電車に乗って故郷に帰省できるのも楽しみです。
ご家族様より
・重度開始当時は、人工呼吸器装着、色んな機器類が自宅に入り、不安でした。
介護は365日毎日の事ですので、家族だけでは不安もありました。今後は夜も眠れないのではないか。とも思っていました。しかし、あさがおの沢山のスタッフの方々が守って下さっている安心感がいつもあります。不安な事、些細な事でも相談でき、訪看さんとの連携で、長期の入院もなく在宅生活が継続できている事はとても感謝しております。
・ヘルパーさんによっては経験の違いもあり、始めは慣れていない方の訪問はこちらもドキドキしていました。例えば、文字盤を使ってのコミュニケーションはヘルパーさんに中々慣れて頂けず、母も少し苛立っていたようです。
当初、会社にベテランさんだけ来てもらえるように相談しましたところ、丁寧に説明をして頂きました。結局は医師も看護師もヘルパーも最初からベテランはいないので一緒に育てて頂けませんかとのお話があり、応じることにしました。3年経った今では、私よりヘルパーさんの方がうまく意思疎通が出来ており、日々穏やかに過ごす事ができている事を何よりもうれしく、安心しております。
・在宅生活は、私達家族だけでは出来る事ではありません。複数のスタッフの方が来て下さる事で関わる方が増え、私も母もヘルパーさんが来てくれる事を毎日楽しみにしております。
・複数制とは、聞いていましたが始まった時は変わるがわる人が何人もきて人に酔いました。単独で来ても、この人が来た事がある人か分からずに不安に思う事もありましたが皆さんが声掛けして本人も笑顔が見られ嬉しくなりました。母と2人だけだと会話もない事もあるので、色々な年代の人とお話しもできて、皆様のお力をお借りして在宅生活が送れています。
・入院している時、父はボーッとしていることが多かったので、このままじゃいけないと思いました。ヘルパーさん無しでは父の好きなように在宅での生活は出来なかったと思います。感謝しています。ケア当初から携わって下さっているヘルパーさんも多くいらっしゃいます。コミュニケーションがとりづらくなってきましたが、皆さん父の気持ちに寄り添う努力をして下さっていると思います。
・うちは最重度なので、しっかりと対応してくれる事業所が良かったし、あさがおさんは、吸引ができる人が沢山いて、通院時や私に何かあった時にすぐに対応してくれるので助かっています。これからも病院や施設に入れることはしたくないと思っています。ただ私も高齢になり、自分の体調にも不安があり、親族にいつ不幸事があるか分かりません。急に出かけないといけなくなる事があるかもしれないので、その時にすぐに入ってくれるのはあさがおさんしかいないと思っています。家族にとってもうちの事情をよく分かってくれて、普段から数名で対応してくれる方が有難いです。一人だけだと体調が悪い時に無理して来られるのも不安ですし、その方が来られないと誰も来てくれないというのは心配です。
・夜間ヘルパーさんに来てもらってゆっくり休ませてもらうことで、昼間の介護の時間が少し楽になりました。介護者が高齢になると、夜間の介護がきつくなるので夜間にもきてもらうようにしましたが、とても助かっています。
・日中仕事をしているので夜間の介護がどうしてもできず、毎日ヘルパーさんに来ていただき助かっています。人数も多く入ってくださり、時々しか来ない人もいて心配になることもありますが、みなさんちゃんと近況を確認してくれており安心できています。注入やおむつ交換等、朝の忙しい時間も余裕をもって準備ができ仕事と両立することができています。
・あさがおの複数性を聞いてはいましたが、初めはたくさんのスタッフさんが来られ戸惑いや不安がありましたが、今は複数性だからこそ安定して訪問してくださるスタッフさんがいることが安心につながっています。
最後に ~サービス提供責任者より~
業界全体が人手不足に喘ぐ中、弊社では創業の20年前より、職員の社会貢献をしたいとの熱い思いと家庭を大切にしたいと思う、一見しますと相反する命題に正面から取り組んで参りました。弊社はお陰様で職員が親戚や友人を職員として紹介してくださったり、出産やご家族の転勤の関係で一旦勤務を離れました職員が数年後には戻ってきてくださったり等ありがたい循環の中におります。その源が複数制です。職員にとって自分の家族がピンチの時にはいつでも休める体制を作ることによって職員が生き生きと働ける環境を作ることが出来ました。
私共ヘルパーは、ケアマネさん訪看さんとの連携を密にして、ご指示を頂きながらのサービス提供となります。
弊社の特徴である複数制は、コロナ禍でも途切れることなくサービスを提供できることが強みです。吸引資格を持つスタッフが多くいるところも他にはないと自負しております。
ただ、複数のスタッフ訪問は、お客様にもご家族様にもご負担が大きい事でもあります。相性もありますので「あの人には来てほしくない。」「あの人が多く入るようにして欲しい。」などという声もありますが、他のお客様やスタッフの勤務の関係で、ご要望通りには行かないのが現実です。
他サービスと比較すると、ヘルパー支援が一番多くの時間を支えることになりますので、訪問出来るスタッフがいなければ、残念ながら在宅生活をお支えすることができなくなります。
スタッフも、私共サービス提供責任者も『お客様が望まれるご自宅での生活が一日でも長く、安心安全にお過ごしいただけるように役に立ちたい。』という思いでおりますので、お客様やご家族様にも、訪問するスタッフには感謝の気持ちを忘れずにいていただきたいと思います。医療度も高く、長時間のサービスとなりますので、お客様とご家族様のご理解とご協力なくしては成り立ちません。
大切なお客様のご自宅での空間や時間が、在宅チームと共に穏やかなものになればと思っております。